エリアマネジメントグループ

 「見える化」された地域の高齢者・健康データを狭い健康福祉行政の枠を越えて、行政内で共有・展開し、超高齢社会を想定した施設配置計画、地域交通計画、防災・避難計画など都市計画領域への政策統合を図ります。具体的には、要介護者の分布、医療・介護サービスの供給状況(医療機関・福祉施設・在宅介護事業者、薬局・薬店等)、日常的活動圏域と移動手段等の影響を分析し、地域福祉ニーズの現状と将来予測に対応した医療・福祉・薬剤機能の配置やサービスの適切な需給バランス、それらを適切に結びつける交通経路などのまちづくり政策への反映を試みます。この際、現場と研究のフィードバックによる解析の工場と、情報・認識を共有するための場づくりのプロセスを重視します。本研究グループでは、理工学的なデータ解析にとどまらず、適切な情報管理を行いつつ部局横断的に政策をすり合わせていく政策間コーディネートの過程を社会科学的に考察します。


 GISによる高齢者健康データの「見える化」解析を担当するとともに、医療・福祉施設、薬局・薬店、介護労働者、交通機関等の地理的データを統合し都市計画的課題を明らかにします。ケアシステムの需給バランスにおける空間分布上の課題を明らかにして、地域福祉ニーズの現状と将来予測を踏まえ、医療・福祉・保険薬局機能の配置やサービスの適切な需給バランス、それらを適切に結びつける交通経路などの、まちづくり政策への提案を行います。

研究メンバー

                                     
氏名 所属 職名 専門分野
髙山 純一理工研究域地球社会基盤学系教授交通計画・都市計画
西野 辰哉理工研究域地球社会基盤学系准教授都市計画・建築計画
藤生 慎理工研究域地球社会基盤学系 准教授 防災計画・交通計画
崔 吉道病院部薬剤部教授応用薬理学
玉井 郁巳医薬保健研究域薬学系教授薬物動態学